2013年 07月 29日
急造チームだからこそ出来たこと |
日程的な問題から、初戦を戦ったメンバーをベースに豪州戦で内容の良かった何名かの選手をミックスする形かと思っていたが、まさか再び11人全員を入れ替えるとは思わなかった。
これは何を意味するかというと、今回選ばれた23人が横一線での競争ではなく、ザッケローニの中では予め序列、評価が決まっていたという事だろう。即ち、中国戦及び韓国戦のスタメンが最も見てみたかった11人(=Jリーグの中でも信頼の高い11人)であり、このメンバーを中心に戦うという覚悟を大会前に固めていたのではないだろうか。
日韓戦のスターティングメンバーに選ばれた11名は、ろくな合同練習の期間も与えられないまま、4カ国の中では一番実力が劣ると見られていた中国を相手に3-1から引き分けに持ち込まれるという苦戦を強いられたことで、いきなり批判に晒されることになる。私もインターネット上で散々鬱陶しいコメントを目にしてきた。
「ザックがJリーグ組を使わない理由が分かった」
「これだからJリーグは見る気がしない」
「柿谷も評判ほど大したことはない」
私は、一サッカーファン以上に一Jリーグファンとして、非常に憤慨していた(ひょっとしたら選手達よりムカついていたかもしれない)が、大会が終わるまで新しいエントリーは控えようと思った。
このメンバーならきっとやってくれると信じて。
見たか!
やったぞ、Jリーグ組!
Jリーグで継続的に試合に出場し、結果を残してきた者からすれば、海外に移籍してちょっと結果を残しただけで代表の座が確保され、マスコミが大騒ぎする状況を忸怩たる思いで見てきたはずである。それと同時に、日本代表の試合を見て「俺ならもっと出来るのに」「俺ならもっとこうするのに」という想いもあったと思う。
昨日の試合も、内容的には改善するべき点も沢山あった。でも、それ以上に良かったのは、「このチームで何が出来るか」「勝つためには何が必要か」を一人一人が考えてがむしゃらに戦った事である。
今の代表チームのベースとなっているメンバーは「W杯優勝」が目標である事を口にする。日本の長所を生かして攻撃的に戦いたいとも述べる。高い目標を持って理想を掲げることは悪いことではない。
でも一方で、本田や香川は周りに生かされてなんぼの選手である。少なくてもメッシやCロナウドではない。スペインの美しいサッカーにしても、バルセロナという強固なベースがあるから初めて成り立つ。そういう現実を踏まえずに、夢想を繰り返しても意味がない。
今大会のメンバーは、与えられた厳しい状況を言い訳にせず、極めて現実的に戦い、結果を残すことに成功した。それはもしかすると、昨今の海外組を中心とする代表チームが最も忘れかけていた事かもしれない。そういった意味で、個々のアピール以上に、今回の東アジア選手権は大変意義深い大会であったと思う。
最後にヴォルティスのサポーターとして、J2に来た時は髪はボサボサ体もヒョロヒョロだった一人の少年が、僅か3~4年の間に日本で最も注目を集める選手に飛躍しようとしている事がとても嬉しい。でも生まれ変わった柿谷ならもっと出来るはず。これからも着実に一歩ずつ成長してほしい。そして、ビッグになってもヴォルティスの事を忘れないでね。
コンフェデと東アジアの結果を踏まえて考えてみる、今の最強代表メンバー
GK川島、西川、権田(楢崎)
西川は今大会良かった一人だと思う。川島がコンフェデのような出来なら西川を使ってみてもいいのでは?
第三キーパーは実質的には殆ど出番が無いし、ここにベテランの楢崎あたりを呼んで、もう一度競わせてみるのも手だと思いますけどね。
DF吉田、今野、長友、内田、酒井×2、森重、栗原
伊野波は森重にチェンジで。激しく行くので怖い部分もあるが、足下の器用さもザックが求めるCB像に合うと思う。ユーティリティーを考えると徳永はもう少し試してみたい存在だが、さすがにSBは層が厚い。槙野も起用法を見る限りSBとしての適正が試されているので、同様の理由で厳しい。3バックを試すなら、槙野なんか面白そうだと思うけどね。
MF遠藤、中村憲、長谷部、本田、細貝、高橋、清武、(山口蛍)
ここは、中村憲をどういう存在と見るかで変わってくる。今までのように、本田の代役として使うなら遠藤の代役が必要。ただいずれにしても、ボランチの選手は全体的に高齢化が進んでいて、オシムの言う水を運べる選手がいない。運動量と一定のテクニックも備える山口蛍は、是非チームに溶け込ませてほしい一人。
FW前田、豊田、岡崎、柿谷、原口
大きさの割に意外な器用さも見せた豊田は前田とガチで競わせてみたい選手。どちらかが奮わない時は大迫を。柿谷は海外組と一緒にやらせてみたい。本田、香川あたりと組み合わせると、凄い化学反応を起こしてくれそうな予感がする。招集する割に使い方がはっきりしない乾の代わりに原口を。ボールを持つと中へ中へ行きたがる乾とは対照的に、攻撃に幅を持たせられるのは原口の強み。
うん、やっぱりJリーグにも良い選手たくさんいるよね。皆さん、週末は是非スタジアムへ!
これは何を意味するかというと、今回選ばれた23人が横一線での競争ではなく、ザッケローニの中では予め序列、評価が決まっていたという事だろう。即ち、中国戦及び韓国戦のスタメンが最も見てみたかった11人(=Jリーグの中でも信頼の高い11人)であり、このメンバーを中心に戦うという覚悟を大会前に固めていたのではないだろうか。
日韓戦のスターティングメンバーに選ばれた11名は、ろくな合同練習の期間も与えられないまま、4カ国の中では一番実力が劣ると見られていた中国を相手に3-1から引き分けに持ち込まれるという苦戦を強いられたことで、いきなり批判に晒されることになる。私もインターネット上で散々鬱陶しいコメントを目にしてきた。
「ザックがJリーグ組を使わない理由が分かった」
「これだからJリーグは見る気がしない」
「柿谷も評判ほど大したことはない」
私は、一サッカーファン以上に一Jリーグファンとして、非常に憤慨していた(ひょっとしたら選手達よりムカついていたかもしれない)が、大会が終わるまで新しいエントリーは控えようと思った。
このメンバーならきっとやってくれると信じて。
見たか!
やったぞ、Jリーグ組!
Jリーグで継続的に試合に出場し、結果を残してきた者からすれば、海外に移籍してちょっと結果を残しただけで代表の座が確保され、マスコミが大騒ぎする状況を忸怩たる思いで見てきたはずである。それと同時に、日本代表の試合を見て「俺ならもっと出来るのに」「俺ならもっとこうするのに」という想いもあったと思う。
昨日の試合も、内容的には改善するべき点も沢山あった。でも、それ以上に良かったのは、「このチームで何が出来るか」「勝つためには何が必要か」を一人一人が考えてがむしゃらに戦った事である。
今の代表チームのベースとなっているメンバーは「W杯優勝」が目標である事を口にする。日本の長所を生かして攻撃的に戦いたいとも述べる。高い目標を持って理想を掲げることは悪いことではない。
でも一方で、本田や香川は周りに生かされてなんぼの選手である。少なくてもメッシやCロナウドではない。スペインの美しいサッカーにしても、バルセロナという強固なベースがあるから初めて成り立つ。そういう現実を踏まえずに、夢想を繰り返しても意味がない。
今大会のメンバーは、与えられた厳しい状況を言い訳にせず、極めて現実的に戦い、結果を残すことに成功した。それはもしかすると、昨今の海外組を中心とする代表チームが最も忘れかけていた事かもしれない。そういった意味で、個々のアピール以上に、今回の東アジア選手権は大変意義深い大会であったと思う。
最後にヴォルティスのサポーターとして、J2に来た時は髪はボサボサ体もヒョロヒョロだった一人の少年が、僅か3~4年の間に日本で最も注目を集める選手に飛躍しようとしている事がとても嬉しい。でも生まれ変わった柿谷ならもっと出来るはず。これからも着実に一歩ずつ成長してほしい。そして、ビッグになってもヴォルティスの事を忘れないでね。
コンフェデと東アジアの結果を踏まえて考えてみる、今の最強代表メンバー
GK川島、西川、権田(楢崎)
西川は今大会良かった一人だと思う。川島がコンフェデのような出来なら西川を使ってみてもいいのでは?
第三キーパーは実質的には殆ど出番が無いし、ここにベテランの楢崎あたりを呼んで、もう一度競わせてみるのも手だと思いますけどね。
DF吉田、今野、長友、内田、酒井×2、森重、栗原
伊野波は森重にチェンジで。激しく行くので怖い部分もあるが、足下の器用さもザックが求めるCB像に合うと思う。ユーティリティーを考えると徳永はもう少し試してみたい存在だが、さすがにSBは層が厚い。槙野も起用法を見る限りSBとしての適正が試されているので、同様の理由で厳しい。3バックを試すなら、槙野なんか面白そうだと思うけどね。
MF遠藤、中村憲、長谷部、本田、細貝、高橋、清武、(山口蛍)
ここは、中村憲をどういう存在と見るかで変わってくる。今までのように、本田の代役として使うなら遠藤の代役が必要。ただいずれにしても、ボランチの選手は全体的に高齢化が進んでいて、オシムの言う水を運べる選手がいない。運動量と一定のテクニックも備える山口蛍は、是非チームに溶け込ませてほしい一人。
FW前田、豊田、岡崎、柿谷、原口
大きさの割に意外な器用さも見せた豊田は前田とガチで競わせてみたい選手。どちらかが奮わない時は大迫を。柿谷は海外組と一緒にやらせてみたい。本田、香川あたりと組み合わせると、凄い化学反応を起こしてくれそうな予感がする。招集する割に使い方がはっきりしない乾の代わりに原口を。ボールを持つと中へ中へ行きたがる乾とは対照的に、攻撃に幅を持たせられるのは原口の強み。
うん、やっぱりJリーグにも良い選手たくさんいるよね。皆さん、週末は是非スタジアムへ!
by sei1ss
| 2013-07-29 12:00
| 日本代表