2013年 07月 22日
96条の改正?冗談は程ほどに。 |
参議院議員選挙の大勢が決まった。私も微力ながら、少しでもこの国を良い方向に変えたいと思い、その一助になればと投票所に行ってきた。
私は例えば日本の経済を立て直すとか、原発をこの先どうするのかとか、それに関しては大して興味がない。もっと言うと、それらに関しては政治家に全く期待していない。民主党が自民党になったところで、特別な改善策があるとは思えない。
ただ、今回の選挙で一国民として、どうしても譲れない争点があった。
それは「憲法の改正」についてである。
中国や韓国との領土問題が取り沙汰されるようになって以来、「憲法九条の改正」や「国防軍の明記」といった言葉が頻繁に聞かれるようになった。でも、今回の選挙における最大の問題点は「96条の改正」を与党側が持ち出してきた事である。
法学を学んだことがある方ならお解りのように、憲法とは本来、権力を縛るために存在するものである。権力者が暴走しないように、一定の枠にはめる事によって権力の暴走を未然に防ぐためのものだ。
それを、権力者側が「改定し易いようにする」と言い出したのだ。しかもその論調を聞いていると専ら、主権者である国民の利益の為だと言わんばかりの主張である。
大きなお世話だ。
少なくとも私は、憲法改正に3分の2以上の賛成が必要だということに関して不便を感じたことはないし、それが憲法改正の足かせになっているとも思えない。そもそも、本当に国民の多くが望んでいて、それに正当性も認められる改正なら、3分の2を集めれば良いだけの話だ。3分の2に満たない場合は改正に値しないものだった、それで何ら問題ないと思う。
この国は法治国家であるにも関わらず、憲法とはどういうものか、法律とはどういうものか、そもそも裁判の基本ってどういう事なのか、という初歩の初歩を理解していない人が多すぎる。それを端的に示したのが、小沢一郎氏やその秘書に対する一連の騒動だと思う。
裁判で有罪はおろか、まだ起訴すらされていない段階から、あたかも小沢氏が極悪人であるかのような報道を続けたマスコミ。それに同調する政治家や、踊らされる国民。悲しいことに、インターネット上の小沢氏関連記事や動画では、未だにそういった書き込みが散見される。名誉毀損で訴えられても文句がいえないレベルだ。
何が言いたいかというと、こんなに遵法精神が乏しい政治家連中やマスコミが権力の一部を握る今の日本と、簡単にそれに同調してしまう国民が多い現状を考えると、憲法を改正しやすくするには余りにリスクが大きいと思うのだ。
そしてもう一つ、これは歴史が示していると思うのだが、権力者は勇ましいことを言って国民を煽動するのは得意だが、いざとなったら彼らは逃げる。自分達だけが助かる方法を考える。一番に犠牲になるのは、何の罪もない一般市民だということを忘れてはならないと思う。
私は例えば日本の経済を立て直すとか、原発をこの先どうするのかとか、それに関しては大して興味がない。もっと言うと、それらに関しては政治家に全く期待していない。民主党が自民党になったところで、特別な改善策があるとは思えない。
ただ、今回の選挙で一国民として、どうしても譲れない争点があった。
それは「憲法の改正」についてである。
中国や韓国との領土問題が取り沙汰されるようになって以来、「憲法九条の改正」や「国防軍の明記」といった言葉が頻繁に聞かれるようになった。でも、今回の選挙における最大の問題点は「96条の改正」を与党側が持ち出してきた事である。
法学を学んだことがある方ならお解りのように、憲法とは本来、権力を縛るために存在するものである。権力者が暴走しないように、一定の枠にはめる事によって権力の暴走を未然に防ぐためのものだ。
それを、権力者側が「改定し易いようにする」と言い出したのだ。しかもその論調を聞いていると専ら、主権者である国民の利益の為だと言わんばかりの主張である。
大きなお世話だ。
少なくとも私は、憲法改正に3分の2以上の賛成が必要だということに関して不便を感じたことはないし、それが憲法改正の足かせになっているとも思えない。そもそも、本当に国民の多くが望んでいて、それに正当性も認められる改正なら、3分の2を集めれば良いだけの話だ。3分の2に満たない場合は改正に値しないものだった、それで何ら問題ないと思う。
この国は法治国家であるにも関わらず、憲法とはどういうものか、法律とはどういうものか、そもそも裁判の基本ってどういう事なのか、という初歩の初歩を理解していない人が多すぎる。それを端的に示したのが、小沢一郎氏やその秘書に対する一連の騒動だと思う。
裁判で有罪はおろか、まだ起訴すらされていない段階から、あたかも小沢氏が極悪人であるかのような報道を続けたマスコミ。それに同調する政治家や、踊らされる国民。悲しいことに、インターネット上の小沢氏関連記事や動画では、未だにそういった書き込みが散見される。名誉毀損で訴えられても文句がいえないレベルだ。
何が言いたいかというと、こんなに遵法精神が乏しい政治家連中やマスコミが権力の一部を握る今の日本と、簡単にそれに同調してしまう国民が多い現状を考えると、憲法を改正しやすくするには余りにリスクが大きいと思うのだ。
そしてもう一つ、これは歴史が示していると思うのだが、権力者は勇ましいことを言って国民を煽動するのは得意だが、いざとなったら彼らは逃げる。自分達だけが助かる方法を考える。一番に犠牲になるのは、何の罪もない一般市民だということを忘れてはならないと思う。
by sei1ss
| 2013-07-22 00:40